美術館の話

僕は最近重要な問題を抱えています。
それは恐らく僕の人生を左右する大きな問題だと思っています。
それをそろそろ解決しなければならないと思い、その一つの対策として休学することを選択しました。
これは決定事項です。もう休学届を出しちゃったからね。

 

その重要な問題の根底には、「僕はあまりにも社会のことを知らなさすぎる問題」が存在する。
ということに気付きました。

 

それの対策の一つとして今回は美術館に訪れてみました。

 

そして、思うことはいくつかあるのですが、
感じたことを記録に残して置きたいと思ったのでここに記しておきます。

 

経緯

 

美術館には初めて行った。たぶん。
美術館経験のある先輩と一緒に、ART NAVIという美術館や個展を検索できるサイトから面白そうなのを選んだ。

 

「美術館のめぐり方」や、そこに展示される作品の作者の背景などを少々予習して臨んでみた。

 

なんだけど行ってみるとなんと休館だった。
美術館は日、月曜日が休館なことが多いみたいです。

 

そのまま帰るわけにも行かず、近場でやっている個展などを調べてみると、
たまたまスグ近くにあったのでそこに向かうことにした。

 

Under the Skin

 

それが芸術家の興梠優護氏の「Under the Skin」という個展だった。

 

油画や点描や水彩画や鉛筆画の作品や、鏡に描いてある作品もあったりした。
女性のヌードの絵や、風景画や何か得体の知れないものもあった。

 

その狭い個展には作家さんがいたので、直接お話を聞くことができました。
どうやらこれは結構めずらしいことらしいです。

 

彼は、「この世には何か絶対的な『美』があるはずだ」と言っていました。
そしてその『美』を彼自信が感じ、それを絵で表現し他の人に伝えたいと言っていました。

 

例えば女性がそこに立っている状況や
夕日が沈んでいく、その情景など
移ろいゆく時の流れの中にある『美』を表現しているそうです。

 

並べられている作品にはタイトルが書かれていなかった。
でも一応あるらしい。
ジャンルごとに完成した順に番号を振る。シンプルなものだった。
言葉で表現できないからわざわざ絵で表現したのだ。
タイトルを付けるのも難しいのかもしれない。

 

花びらの散る自然の中に長い髪の女性が立っている絵があったり
短い髪の女性がこちらを向いている青基調の絵があったりしました。
やっぱり僕は長い髪の女性は美しいなと感じました。
僕はひらひらしているものが好きな気がする。
風になびく髪の毛やスカートやピアスだとか。
なんかそんなふうなことを思った。

 

論理と感情 (対概念かどうかはさておき)

 

入り口に置かれていたパンフレットには
「彼の絵は論理的に構築されている」とあった。
これはなるほど意外だった。

 

不規則に見えるこの作品は作者の頭に中にある抽象的なものを
論理的に表現しているそうだ。

 

アートって感情的なものだと思ってた。
感情的に思いつき、感情的に読み取る。
書き手も受けても感情を揺さぶられているものだと思っていた。
そうでもないらしい。

 

僕はプログラマだし、大学では主に数学を勉強している。
最近は幸福とか恋愛とかそういう漠然としたものにも
論理を加えないと理解できないようになってきた気もする。
どっちが良いんだろう。

 

複雑とシンプル

 

せっかくなので美術をしている作家さんに美術館のまわり方をご教示いただいた。
単純明快ただ見て何かを感じれば良い。
そんな感じの答えだった。

 

沢山ある作品の中に自分の目にとまるものや
何か感じるものがあればそれについて考えたらいいし、
何を思って書かれたのかが気になれば作者の背景を調べてみたらより理解も深まるだろうと。

 

複雑に描き込まれた絵や、シンプルな絵があった。
どっちも好きだが、見てて面白いのは複雑な方だった。
複雑なものとシンプルなものの中にある均衡の取れた美とはどんなものだろう。

 

制作過程にも興味が湧いた。
漫画家がGペンで絵を描いている映像や
アニメーターがペンタブを使っている映像、
万年筆でひたすらアルファベットを書いているだけの映像が、動画サイトにあったりするのだけど、
あれを見るの結構好き。
プロの手によって0から何か素晴らしいものが形になっていく過程を見るのが好き。

 

作家さんの話

 

あとは東京芸術大学の変わった入試の話や、
カンバスは立体物でその側面も作品の一部だという話や、
好きな映画の話や、海外に行ったりしている話を聞いた。

 

あと、印象に残っているのは人と会った時に「大事なこと」を聞いてみるらしい。
その場で答える回答に、その人の人生観や人となりが何となく分かるのだろう。
僕にとっての「大事なこと」ってなんだろう。

 

アート

 

アートって、多分ただ作品を創ることだけじゃなくて、
何か伝えたい事があったり、誰かの為になるものを作ったりすることで。
その創造物の表面意外の部分に重要なことが隠れていたりするのだろう。
そしてそれから美しさを感じたり、恐怖を感じたりする。

 

自分に置き換えて考えてみる。
プログラマってプロダクトとコードの2つの部分で表現することができると思うんです。
どちらも重要で、それによって誰かを幸せにして、その中にも芸術を感じさせる。
なんかこの辺が大事な気がする。

 

さいごに

 

「休館です」という案内を見て、個展を探し、ここに行こうって話になった時に
先輩が「こういうときは良い出会いがある」って言ってた。
実際そうなった。
多分それもまた彼の何かの力じゃないかなって思った。

ちなみに、リベンジはする。

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